サスティナブルなワインとの出会い
事前に買ったヘパリーゼを飲み忘れたままスタートしたTAYL-WINE、無事終了しました。
通常のビジネス系プレゼンを含まない、自然派ワインだけの特別回でしたが、
ご参加下さった皆さんからはとても好評でした。
コロナで開催を見合わせているうちに時間がたって、なんと丸4年ぶりの開催。
2014年のTAYLスタート後、通算47人目のプレゼンターをつとめてくださったのは、
共同主催者KOBIEのお友達で自然派ワインのお店を営む彩美カトリーヌさん。
その親しみやすい説明を通して自然派の作り手のパッションがオーディエンスにも伝わったようで、
プレゼン後の懇親会では、彩美さんの周りに質問したい参加者で人だかりができていました。
その夜登場した3本の自然派ワインは・・・
① Grain de Folie Pet Nat
蔵元名 Domaine Mamaruta
生産者 Marc Castan
ラングドック・ルーション地方のFitouでできたロゼのスパークリング
Pet NatがPetillant Naturelの略だというのはその夜私も初めて知りました。
”petillant”という単語は、その昔フランスで微発泡ミネラルウォーターのBadoitのパッケージを目にしたときに印刷されていたな・・なんてことを思い出しました。
② Sur le Caillou
蔵元名&生産者 Thomas Jullien
南ローヌの赤
③ Pinot Gris 2019
蔵元名 Henry Fuchs 生産者 Paul Fuchs
アルザスの白
RJKも三脚の傍らに立ちながらテイスティングしました。
①は酵母が特徴というお話だったのですが、このての味わいのスパークリングは初めてでした。
私が似た味として思い出したのは、「銀河高原ビール」。
酵母による濁りをろ過していないので、独特の濁りと風味があるといわれ、
RJKも、心に余裕がある時、具体的に言うと週末の明るいうちの夕方に飲みたくなるビールです。
今回のワイン(Grain de Folie)と銀河高原ビールの共通点を探しながら、「そうか、これが酵母の味なんだ」と初めて認識できたかもしれない。
ワインはそれこそ、いくらお金と肝臓があっても足りない世界だろうと思います。
個人的には、昨年11月以降70本位あけています。(ここは、開けてとすべきか空けてとすべきか・・)、
今は勉強のために飲むというエクスキューズがあるとはいえ、肝臓も財布もこのペースでは続かないのでセーブしなければ、と思い始めていたタイミング。
そういう時に、本数を抑えつつ自然派ワインを選ぶという方向に転換するのも一手かと。(シンプルに断酒せよという話かもしれませんが)
その夜のお話では、「自然派ワインを手軽に飲んでほしい、そんな思いで値段をなかなか上げない作り手さんもいる」とのこと。
このあたり、何か我々TAYLと共通するにおいを感じたんですね(笑)。
AOCや格付をものともしない自然派の作り手の、まじめではあるけれどどこか醸し出されるファンキーさは、まさにTAYLにぴったりである、と。
その夜のウェルカム・スピーチでもお話ししたのですが、
TAYLは、Beyond Time, Money, Energy. が売りのイベントです。(通称B.T.M.E.)
いわゆるタイパやコスパ、さらにはエネパ(?)を超越した世界がある。
それはある意味、非論理的・非合理的・非経済的と言われるかもしれないし、ときに滑稽に見えるときさえある。
けれども、B.T.M.E.が成立するところにだけ、
人をインスパイアしたり、人からインスパイアされたりする世界がある。
それがまさに、TAYL FOUNDATIONにとっての「ファンキー」の定義です。
さて、後半の懇親会では、次回のプレゼンター候補を何人も見つけることが出来ました。
(中には、立候補下さった方も!)
8月下旬~9月に企画中のTAYL13は、久しぶりにオーソドックスな法務系のプレゼン回になるかもしれません。
ちなみに、ここ最近のTAYLでは外部会場を借りていたため、
プレゼン終了後はひとりコードを巻き撤収作業をしながら参加者とお話しする感じでした。
毎回毎回非常にあわただしかったのですが、今回はいろんな方とゆっくりお話しすることが出来ました。
ホームで開催することの恩恵です。
4年のブランクがありましたが、今回のTAYL-WINEで無事に復活の狼煙を上げることができ、
自分にも勘が戻ってきたような、そんな感覚を覚えています。