TAYLはどうして始まったの?

TAYLオーガナイザーのKOBIEとRJKは、新橋を本拠地とする中小企業内で、法務組織を立ち上げ現在に至っています。

RJKは入社当初から一人法務状態でした。
国際契約を担当すべくスカウトされたKOBIEも、入社当初から一人国際法務の状態でした。
OJTをしてくれる先輩もおらず、知識を得るためひたすらセミナーに通い、法務本を読み漁る毎日でした。
そのなかで特にお世話になったのは、数々の法務ブログです。いまでもよく読みます。

そういうやり方で徐々に知識はふえてきたのですが、相変わらず物足りなさが残ったままだったのです。

その物足りなさとは、なんでしょうか。
それは、自分たちに必要なことがどこにも書かれていないということなのです。
自分たちに役立つヒントは一体どこにあるんだろう、という悩みです。

中小企業で必要とされる法務は、大企業に勤務する法務部の方々や、大企業を相手にする弁護士の方々が執筆・講演する内容とは、実際、かなり違ったものなのだと推測しています。
マス(法務業界でマスというものはないかもしれませんが・・・)をターゲットにした本やセミナーでは、日々直面する現実への回答にはなりにくいというのが、実感です。

「我々が本当に欲しいものは、一般論の中にはない。」

一般論ではなく、リアルな具体論、物語を持った経験談、そこから出てくる一家言といったものの中にこそ、自分たちが欲しいものが見つかるだろうと思ったのです。あるいは、少なくともそういものが自分たちをインスパイアしてくれると考えています。

また、法務という、広くて深い仕事を「クリエイティブに楽しむ秘訣」も、そういったものの中に見つかるだろうと思ったのです。(そして同時に、本当に欲しいものは最終的に自分たちで作ることになるだろうということを予感してもいました。)

これが、TAYLをスタートしたきっかけです。
できるだけ多くの実務家に会い、できるだけ一般論から外れた状態で話を聞けないだろうかと、そう思っています。

小さな企業で働く法務の話。
大きな企業で働く法務の話。
法務ではないけれど、法務にとって興味深い異分野の話。

肩書きを脱ぎ捨て、建前は職場に置き去りにしてきた・・・
そういう一人の独立したプレゼンターの口から語られる話を、聞きたい。
そのために作った場所が、TAYLです。

正直、真面目でお堅い「勉強会」と呼ばれたくない。「トークイベント」と形容されたいと思っています。

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これまでTAYLは、長らく非公開でイベントを続けてきましたが、それは、一般論や建前論をできるだけ排除するためでした。クローズド・セキュア・ステイブルな場所を作ろうとした結果です。

今、TAYLというプラットフォームは、法務業界の辺境・末端にありながら、生き生きとしてユニークなトークイベント、というキャラクターを持ち始めています。いつもの参加者と、初めての参加者も絶妙にバランスしている状態です。過去9回の開催を経て、イベントのポリシーも、キャラクターも、コンテンツも、少しずつ、良い意味で固まってきました。

だから、こう判断しました。

そろそろ、セキュア・ステイブルかつ「オープンド」でやってみよう!

そういうわけで、TAYLとしてその半身を公開しようと(つい最近)決めたのです。

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これからも、一般論や建前論からはしっかりと距離を置くこと。
しかし、予想外の分野からも有意義なプレゼンテーションを提供してもらえるようなイベントにすること。
それだけでなく、このTAYLを通して、60歳になっても70歳になっても続いているような、職場に依存しない交流関係を一つでも多く作れるプラットフォームにすること。

TAYL10を前にして、そういうプラットフォームをデザインすることに興味があります。

 

情熱を持っていることを、楽しんで語る。
その姿はきっと、周囲の人をインスパイアできる。

TAYLのプレゼンターとオーディエンスはそのことを知っています。
一般論ではなく、リアルな具体論、物語を持った経験、あるいは法務らしからぬファンキーなアイディア・・・そういったものの中に、自分たちが欲しいものがあります。