御礼 from TAYL FOUNDATION

7日、無事にTAYL10が終了しました。

当日、緊急の仕事でキャンセルとなった方が数名いたにもかかわらず、四十数名の方が師走のお忙しい中をご参加くださいました。「ドタキャン」の逆で、当日TwitterでTAYLの開催を探り当てて参加となった方も(=ドタ参加)。皆さん、ありがとうございました。

19時過ぎの光景。すでに席が結構埋まってきてます。ちょうど目線にカメラが・・。

現場で静かにテンパるCD(Creative Director)

TAYLのCDをつとめる私は、本番当日、「音響」、「撮影」、「照明」、「自分のプレゼン」という四大オペレーションをこなすため、基本的に他のプレゼンターのトークをきちんと聞くことができません(これは毎回のことなので、オーガナイザーの悩みです。そういうこともあって、当日動画を撮影してます。)また、今回、4つの全てでトラブルが発生して、お誘いした方にも会場ではご挨拶できない状況でした・・・。

木曜から金曜にかけての不眠不休の作業を終え、二日分の睡眠をリカバリーした週末の今日、当日の全プレゼンターの映像をチェックさせてもらっています。皆さんが輝きながら、その人でしか語れない個性豊かな内容を披露してくれる。こういう場所を作るのがTAYLの目的だと再確認しながら、見てました。(3つのカメラの内2つが本番中に死んでいて、内一台は重症・・というのは別の投稿にて。。)

法務から外れたことの収穫

さて、今回は全プレゼンターに(たとえ法務が本職な方であっても)、法務から外れた内容でトークをお願いしました。法務パーソンの世界を広げることが目的だったからです。直後の懇親会DAYLでは、参加者の方から「今日のようなTAYLは、確かに自分の世界が広がる気がする、なによりそういう人が身近にいるのがいい。」という感想もいただきました。

それぞれのプレゼンターがかなり作りこんだプレゼンを披露下さったこともあり、30分押しての進行でしたが、これについては「濃い内容なので、プレゼンを一つ減らしての開催でもイイくらい」という声も。

RJKが感じたTAYL10の収穫は、異分野のプレゼンターの方々が、単に自らの情熱を注いでいることを語ってくれたということ以上に、異分野の知見を「いかに法務につなげることができるか」という視点から語ってくれたことです。法務だけをやっていては見つけることのないクリエイティブな「つながり」について、全プレゼンターが自分の回答をトークしてくれたのです。

異分野と法務の「つながり」が見える気がする。
テイスティングと法的三段論法

例えば、ワインのテイスティングというのは、実は、法的三段論法が活躍する場であるというYさんの見立て(なるほど!)、それを裏付けるようにワイン界の大御所には法務パーソンが多いという事実。個人的には、あのロバート・パーカー氏が法務業界だったということも知らずにいました(汗)。いや、実際にワインスクールに通いたくなりました。ワインがビジネスの武器になるということは、外交の世界を近くで眺めたRJKにはよくわかります。そういう観点のビジネス本も立て続けに出版されていますね。RJKを除いたTAYL最多登壇となるYさんとは、今度職場のワイン教室を実現させたいところ。

今後重要性が高まる自宅オフィス→実戦投入済みのアドバイス

法務翻訳家のCさんが、翻訳という仕事を日々じつに大切にし、その集中と効率性を追求するために様々な知恵を編み出し実践しているというプレゼンからは、「法務も、もっと広い視野からライフハックを生み出せるはずだ」と思ったりしました。また、自宅で仕事をするという観点からは、将来の「テレワーク」あるいは「副業」、はたまた「独立」のベースとなる基地(自宅オフィス)をどうデザインするかといった視点で先達の知恵をもらった感じでした。ちなみにCさんも昔からのTAYL参加者です。

デザイナーが妄想する理想の法務パーソン

トリニティ社から「楽しそうなイベントですね」ということで登壇くださったYさん(ワインのYさんとは別のYさんです)のデザイン思考のプレゼンでは、「デザイナーが妄想する理想の法務パーソンとは・・」なんてことでトークしてくださったのですが、「自分も法務という仕事をデザインしてみよう」というモチベーションがわいてくるわけです(実際、職場の法務メンバー全員が、なぜかデザイン思考の本を読んでおり、職場の法務組織も完全にそっちの方向に変化するつもりです→そうさせましょう)。なによりも、「妄想」とは、いい言葉です。「妄想する法務」。一人法務の時代は毎日妄想していました(原点に戻るべし)。なお、人材開発と教育にも多少関わっているRJKは、今度Yさんにお誘いを受け、同社の説明会に参加予定です。デザイン思考と研修形態についてリサーチできればとおもいます。

武術としてのプレゼン術

最後はオーガナイザーからのウェルカムプレゼンテーションとして、RJKもトークさせていただきました。「武術としてのプレゼン術(認知篇)」。たった15分のプレゼンでも毎回徹夜となってしまう、その本当の意味とは・・・。なぜスライドスピードを時速200枚まで上げるとわかりやすくなるのか・・・、人のアテンションを高めるための生きた教材とは・・・、それを法務として初めて実戦投入した結果・・・など、なかなか他所では聞けない(というかこれを法務がやっているとは思わない)内容のさわり部分をお届けしました。

この「武術としてのプレゼン術」は、今回の「認知篇」を皮切りに、「発想篇」「スライド技術篇」「映像篇」「音響篇」「パフォーマンス篇」と連載的に予定されています。日本の法務パーソンでこれらすべてを戦略的・総合的に語れる人というのは極めて少数と思われます。プレゼンテーションを武術まで高めたいビジネスパーソンは、法務でなくとも今後ご参加可能です。

法務たるものクリエイティブであるべし

この投稿で、最後に、(特に、TAYL会場にたどり着くことができなかったけれどこの投稿は見ているという方々に対して)お伝えしたいのは、デザイン思考のプレゼンをしてくれたYさんが少し遠慮がちに語っていた次の言葉です。

「法務の方は、デザイナー以上に相当クリエイティブでなくてはならない。」

是非受けて立ちたい。そう奮起してしまう言葉です。

同時に、「法務がクリエイティブである事」の難しさと、「法務に求められるクリエイティビティ」の深さとの、両方を指した言葉だということが、クリエイター系法務(法務系クリエイター?)であるRJKには実感をもって理解できる。

しかし、法務思考を使いこなすプロフェッショナルな一群が、本当にデザイン思考まで駆使するようになったならば(仮定の話ではないですね・・・法務系の人は、早くて深くて面白い人が多いので、かならずそうなる)、相当凄いことになる。そして、そういう話もまた是非TAYLで聞きたいですし、そういう機会がきっと来るでしょう。

直後にニュー新橋ビルで行われたDAYL20、撤収作業に追われたRJKは1時間ほどしか参加できませんでしたが、次回のプレゼンターのイメージが少しできたように思います。週が明けたら記憶が鮮明なうちに、KOBIEと反省会&TAYL11の企画会議に入ろうかと。

TAYLは毎回どこかがパワーアップして止まらない、制作側にはある意味過酷なイベントですが、オーガナイザーとして、そのファンキーなスピリットを単純に楽しんでいます。

それでは、次回TAYL11でお会いしましょう。